-薄毛のおはなし-

知っているようで知られていない 

わかっているようで意外とわからない

薄毛についての疑問をお届け


Q1 男性ホルモンが増え、女性ホルモンが減ると薄毛になる?

 

薄毛の原因は男性ホルモンの影響が高いと言われていますが、女性ホルモンは逆に髪の成長を助け、成長期を長くすると考えられています。さらに女性ホルモンは男性ホルモンを抑える働きもしています。したがってストレスや睡眠不足、更年期などにより女性ホルモンの量が減少すると、男性ホルモンの力を抑えきれずになり薄毛で悩むことが起こります。


Q2 薄毛は遺伝?薄毛の遺伝子ってあるの?

 

男性型脱毛症に関係する遺伝はふたつ存在。ひとつは男性ホルモンをより強力な男性ホルモンに変換する「5α-リダクターゼ」という還元酵素の遺伝。もうひとつは感受性の遺伝で、強力な男性ホルモンに敏感かどうかという性質の遺伝。その強力な男性ホルモンに変換する酵素の働きが強いと「ジヒドロテストステロン」が効きすぎて薄毛の原因に。さらに「感受性」が加われば薄毛のスイッチが入ってしまうわけです。

 

Q3 なぜ頭頂部、おでこの生え際が薄くなるの?

 

頭部では前頭部、頭頂部、また髭やわき毛の毛乳頭細胞には男性ホルモンの影響を受け取る場所(レセプター)がありますが、後頭部の毛乳頭細胞にはこれがないのです。頭頂部、おでこの生え際が薄くなりやすいのはそのためです。男性型脱毛症を発症した人でも、後頭部の毛が最後まで残っているのは、その部分の毛乳頭細胞に男性ホルモンの感受性がない(男性ホルモンレセプターがない)からです


Q4 薄毛は生活習慣と関係ある?

 

薄毛は生活習慣と密接に関係しています。髪の毛に悪いと言われていることをし

ないようにすることが薄毛予防の第一歩。

 

①睡眠不足

 

睡眠不足が続くと、細胞分裂を司るホルモン(成長ホルモン)の働きが悪くなり、薄毛につながります。午後10時から午前2時くらいの睡眠がホルモンの活性化に最適とされ、毎日6~8時間程度の睡眠時間が望ましいとされています。

 

②ストレス

 

ストレスの蓄積は活性酸素を増やし、過剰に増えた活性酸素は細胞や組織にダメージを与えます。ストレスを上手に発散させ、溜め込まないようにすることが薄毛予防と育毛対策になります。

 

③首こり・肩こり

 

肩と首の血行が悪くなると、頭の血行も悪くなります。すると、毛根に栄養を渡す毛細血管に充分な血液が循環せず、髪の毛が栄養不足になり大きなダメージを受けます

 

④塩辛い、または脂っこい食べ物

 

塩辛い食べ物は、高血圧・動脈硬化を引き起こします。老化を早めて脱毛を促進する可能性が。脂っこい食べ物も、過多の脂分が毛穴を詰まらせ、抜け毛を引き起こす要因に。

 

⑤お酒

 

お酒を飲みすぎると、肝臓が弱ります。肝臓は、髪の毛を構成する栄養素のタンパク質をつくる臓器であるため、深酒は間接的に髪の毛に悪いということに

 

Q5 白髪が増えると薄毛にならないの?

 

白髪の人は薄毛にならないというのは間違い。毛根には毛を作る毛母細胞と黒色の色素を作るメラニン細胞とが別々にあり、毛母細胞がだめになれば薄毛に、

メラニン細胞がだめになれば白髪になります。

 


Q6 わかめを食べると生えてくるってほんと?

 

海藻類を沢山食べると髪の毛が生える濃くなるなどの言い伝えは迷信。しかし現代の食生活に失われがちなミネラルを取り入れることはとても大切です。海藻類には髪の毛に必要なアミノ酸が含まれていなくてもミネラルやビタミンが豊富。ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどのビタミンやヨード、カルシウム、鉄、リンなどのミネラルが含まれているほか、海藻には血液の流れをスムーズにする働きや、血液をきれいにする効果があるので、身体はもちろん毛髪によい作用を与える事に変わりありません。

 

Q7 帽子やヘルメットは薄毛になるってほんと?

 

帽子やヘルメットにより頭部が蒸れると細菌類が発生し、頭皮も毛髪も不衛生になり

ますので、汗をそのままにせず、拭き取って頭皮を清潔に保ったり、通気性を良くして蒸れを防ぐ等の工夫が必要です。